ブログ開設 今は『バブル期以上の人手不足』なのに『リーマンショック期以下の給料』
昨年まで20年間 人材派遣の営業の仕事をしてきました。
仕事を通して 転職市場やお仕事相談、スキルアップや恋愛、いじめやセクハラなど 本当に多くの事例にあたってきました。
現役の時は担当のスタッフさんにしか伝えれなかったワケですが、せっかくの知識と経験なので
多くの方に知って頂きたく、このブログを立ちあげることにしました。
おそらく、仕事をして行く上で 今の職場は最高だ~!なんて思っている方はほぼ皆無だと思います。
給料がよくて 人間関係が良くて スキルアップもできて、楽で、綺麗な職場で、将来性もある仕事、、、なんて世の中に存在するワケがないからです。
みなさん そんな事は百も分かっているワケですが、日々の生活のために我慢しているのが現状です。
このブログでは そんなこんな いろんな悩みや 労働市場、労働環境にまつわるモロモロを記していきたいと思ってます。
本日は初回ということで、
労働市場の現状を紹介したく今の問題を表す 二つの統計データを紹介したいと思っています。
(公開している指摘はたぶんココが初めてだと思います)
今の皆さんの多くが持っている不満の代表が『給料が上がらない(安い)』、『転職先はあるがどこも条件が悪い』という事だと思います。
確かにいま 求人市場は沸騰しています。かつてない いわば『歴史的な人手不足』です。数字で言うと『バブル期以上の人手不足です』
おととい9月28日に厚労省が発表した有効求人倍率は1.63倍ですが、これはバブル期を超える空前の人手不足という数字になります。
ちなみにバブル期の有効求人倍率は1.4倍前半で瞬間最大値でも1.46倍ですので、1.63倍という数字がいかに凄いかわかって頂けるかと思います。
なので 多くの方が、給料が上がらない、会社が人を雇ってくれないので 仕事量が増える一方、他にも仕事はあるからどうしようか、、と不満が募る一方、、という状況にいたっています
これだけ『歴史的な人手不足』なのだから、給料も上がって当然、上がらないのはウチの会社くらい、、という不満です。
一見 当然の不満のようにも見えます。
ところが大きな間違いなんです!!!
給料は下がっているんです!!!!!
物価変動を加味した賃金を実質賃金といいますが、厚労省が発表するところによると
2007年のリーマンショック以降、ほぼ一貫して下が
り続けていることが 記事のグラフから分かって頂けると思います。
ちなみに当時最悪の有効求人倍率が0.47倍だったので、
求人が0.47倍⇒1.63倍と急拡大している一方で、
給料は下がり続けている事になります。
『バブル期以上の人手不足』なのに『リーマンショック期以下の給料』です。
今はこの二つの
とっても矛盾する歴史的な状況なんです。
ここを理解しないと 会社への無用な不満になるだけで 何も得るものがありません
この状況にある理由や、こんな状況での振舞うべき動きや、進むべきベクトルなんかを 今後のブログで発信していきたいと思っています。
初回なので ちょっと固い内容になってしまいましたが、ぜひともご理解頂きたい内容で、
かつどのメディアもあまり指摘しないので 掲載させて頂きました。
初日ブログで 拙文をお許しください。
ご拝読ありがとうございました。