転職 お金 人間関係と 日本の伝統

人材業界20年の経験を元に 転職や職場環境、評価アップ、スキルアップ、人間関係の改善や対策に触れて行きます。また 日本の古典や伝統的価値観を交えて語って行きます。更には経済学で言う新自由主義が諸悪の根源と考えており、その方向からも述べます。なお政治的には中立で主義主張はありません。

転職活動するのは、現職中?退職後?

 

僕が転職コンサルタントをしていた時、数多く受けた質問です。

 

転職活動するのは現職中にやったほうがいいのか、もしくは退職してからやったほうがいいのか。

 

現職中だと、面接に行く時間が限られていますし、思うように活動する時間を確保することができません。良い求人を逃してしまうリスクがあるので、退職して転職活動に集中しようということです。

 

このような質問を何度も投げられてきましたが、

僕は大反対です。

 

確かにお気持ちは分かる部分もあるのですが、

仕事=給料=生活費です。

 

仕事を辞めてしまうと、1番根本の生活費に窮することに直結します。

 

転職を考えたときには、様々な理想があったわけですが、生活費に窮するようになると、目先のお金が何より最優先になってしまいます。

 

その結果、何らかの妥協をして次の職場を決めます。

 

なので私は現職中に転職活動を行うことを強く勧めています。

 

なのに焦って先に退職してしまった人から、

妥協して仕事を決めてしまった。もう一度チャレンジしたいと連絡があります。

また仕事を探して下さいと相談をされてしまうのです。

 

そのたびに私は、だから現職中に活動したほうがいいよと言ったよね、と何度も繰り返します。

このやりとりを何度繰り返したかわかりません。

 

 

それに関連してよく言われるのが、

次の入社まで日がかかるため、退職日を決めた方が良いのではと言う質問。

 

でもそれについても反対です。入社日までに日がかかる事が原因で採用にならないのでしたら、それはご縁がなかったと割り切るべしです。

逆に言うと、2・3ヶ月も待ってくれない会社だとあなたのことをそれほど評価していません。

別の縁を探すべきだと思います。

 

 

また、転職活動をする上で時間をどう効率的に使うかと言う問題があります。

方法はいくつかあるのですが、転職会社に登録して、希望条件に合う仕事があれば連絡をもらうのが最も効率的だと思います。

 

もしくは、転職サイトでも希望条件を入れておけば毎日結果が配信されますので、時間制約的に活動しやすいです。

 

 

最後にもう一つ。

現職中に活動を勧める最大の理由は、今のあなたには採用する会社がない可能性もあるという点です。

そんな現実でも生活を担保しないといけません。

 

逆に言うと、これを知れるだけ言うでも とても大事なことです。

それまで会社に不平不満がいっぱいあったとしても、どこにもそんな自分を受け入れてくれる会社がないのならば、

その会社で歯を食いしばって頑張るしかない。その一択に集中する根拠ができるというのは 特段マズいわけではありません。

 

ご自身の棚卸しをしっかりやりながら、自分を高めていけば良いのです。