転職 お金 人間関係と 日本の伝統

人材業界20年の経験を元に 転職や職場環境、評価アップ、スキルアップ、人間関係の改善や対策に触れて行きます。また 日本の古典や伝統的価値観を交えて語って行きます。更には経済学で言う新自由主義が諸悪の根源と考えており、その方向からも述べます。なお政治的には中立で主義主張はありません。

二つの日本語 新自由主義と八紘一宇

二つの日本語についてコメントします。

 

 

一つ目は経済学用語で新自由主義といいます。
どういう意味かというと、やった者や より多くの成果を上げた者が、より多くの報酬を得ることが社会や組織を発展させると言う考え方です。


と言うと、そんなこと当たり前だと思うと思いますが、これが間違っていると言う考え方もあります。


どういうことかというと、自分さえよければいい。他人はどうなっても構わない。組織の業績が悪くても自分の知ったことではない。
上司の機嫌が悪くても自分には関係ない。


そんな立ち位置でいるので、周りの人間を見るに 利害でしか考えれない。

結局は成果至上主義にもかかわらず、顧客にはそれを見透かされてしまっているので結局は信用を得れず 営業成績も上がらない。

 

こんな事を 現役営業の時は何度も見てきました。

 

 

もう一つを古い日本語で 八紘一宇といいます。
八紘とは四方八方周りの人みんな、一宇とは一つの屋根。合わせて周りの人みんな家族だと思いなさい と言う考え方になります。
なので会社で隣の弟がしっかりしてなかったら、お前頑張らないといけないだろうと励ます。向かいのお兄ちゃんがピリッとしなければ、お兄ちゃん頑張ろう!となる。
怖い上司もお父ちゃんなので、、お父ちゃんを楽せないといけないだろう、となる。
関わる人全てを家族と考えるので、社内の人だけに八紘一宇として接すのではなくて、社外の顧客や仕入れ先、下請けなど関係なく、八紘一宇の精神で接する。この八紘一宇の輪を広げていくことがとても大事です。

 

そしてこの八紘一宇と言う言葉は日本書紀に出てくる、初代神武天皇が大和の国を建国したときに言ったとされる、いわゆる日本の国の建国の精神です。

アメリカが自由の国と言われるように、
日本もこの八紘一宇の精神を昔から大切にしてきました。

今でこそ耳にすることの少なくなった言葉ですが、この精神は大事に学び伝えていかねばならない、日本人の大切な教えです。

 

我々日本人は勝ち負けや強さで、他人を判断する人種ではありません。

弱くても良いので 皆で協力して 大きな仕事をしようという 事に価値を見てきました。

 

中途半端に西洋の新自由主義という価値観が入ってきていますが、金や物質的豊かさが唯一の価値ではないという、先人の教えを大切にして行きたいと思います。

 

最後までお読み頂き、誠に有難うございました。